庇テント張替え工事

結婚式場の庇テント

庇テントといっても、曲線ばかりのかなり難易度の高いもの🙄

結婚式場で、新郎新婦や招待客の皆さんが、お庭に出るのに使用する通路でもあります。

華やかな場所に相応しい美しく職人技が光るテントでしたが、経年劣化により各所に破れや汚れが発生。

生地の張り替えが必要な状況でした。

張り終わった後の見栄えが重要となるため、生地の製作精度に特に気を配りました。

他社のテント屋さんが、結婚式場の開業時に作ったものを張り替えるため、

今回は、鉄骨をリバースエンジニアリングすることになりました。

しかし、形状が非常に複雑なので、3Dスキャナーによる点群データを最大限に活用しました。

従来であれば、点群データは現場確認の補助的な役割にとどまっていましたが、

今回は点群データを基に3Dモデルを作成し、現場での採寸や型取りは3Dモデルの確認と微調整に限定しました。

点群データを基に設計を行ったことで、従来の手法では難しかった鉄骨の自重や施工精度による複雑な歪みを再現することができました。

裁断においては、CAD CAMを使用し、CADで作成した裁断図を正確に裁断しました。

作業当日は悪天候でしたが、カッパを着て生地の撤去からスタート。

古い生地の内側にはカビが浮いています😨

そして緊張の一瞬！新しい生地の取り付けです✨

寸法が違えばシワがたくさん入るため、膜体製作スタッフはドキドキです😝

熟練の職人技で大まかな生地張りは２日で完了。

ちょうどお客様の休日中に形を作ることができたので、出勤されてとても驚かれていました。

ただ、このテントは雨仕舞が大きなポイント✨

建屋とのジョイント部分、生地同士のジョイント部分を丁寧に現場作業し、おおよそ５日間で工事完了となりました。

張替え後もシワも少なく曲線の美しいテントに仕上げる事ができました。

お客様にご満足いただける品質を提供することができ、製作スタッフもほっとしました。

今後も、デジタル技術と匠の技の両方を活かして頑張っていきます👍