精密空調のための間仕切り工事

既設工場の一部に精密空調のスペースを設けるため、ビニール間仕切りを設置しました。こちらの工場では、空調スペースへ天井クレーンにより物の出し入れを行う必要があるとのことで、そちらに干渉せず、また間仕切りの壁が天井で補強が取れないため、自立できる機構とすることが求められました。

内部を空調管理するとのことでしたので、お客様の方から内部を極力温めず、それでいてコストパフォーマンスに優れた素材を求められました。そのため、光に対する光の透過率資料をメーカーより取り寄せ、アイボリー色であっても赤外線領域の透過が少ないことを説明し採用していただきました。色の濃いもののほうが透過率は向上しますが、熱とは関係のない明るさまでもカットしてしまうため、こちらでのご提案となりました。

今回の案件は、天井クレーンに取り付けたシートと、既設建屋、及び新設の間仕切り壁の隙間が最小になるように設計する必要がありました。そのため、今回もレーザースキャナーにより現地を詳細に採寸し、３Dモデリングを行い実証をしてからの施工となりました。それでも現地水銀灯との干渉が発生したため、一部現場合わせとなりましたが、現地でのアレンジが必要となる可能性を見越した造りを行ったため、無事に完工することができました。こちらは補助金事業ということもあり納期が厳しい現場ではありましたが、最終のお客様、元請けのお客様が最大限に弊社のやりやすいようにご配慮いただけました。私達も最善を尽くしますが、お客様のご理解あってのこと、改めて普通に現場を終えることは普通ではないということを感じるお仕事となりました。