NEWS & COLUMN
お知らせ&コラム
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2020.06.03
コラム
工場の防虫対策について
工業製品の品質向上・異物対策に、管理者の皆様は日々頭を抱えていることと思います。 これからの時期、どこからともなく湧いてくる虫には特別注意を払わなくてはなりません。今回は、外から飛来する虫の対策設備について紹介いたします。 網戸 常に空調が効いている、そもそも窓を開けなくても大丈夫、など整った設備のある環境には関係のない話ではありますが、中小企業の多くの環境では窓を利用して換気を行っているのではないのでしょうか。この網戸の点検が意外と大事です。経年劣化で穴が開いていることもございます。 換気扇・排気口ネット 網戸と同様、外部からの虫の侵入を防ぐには「隙間」をどれだけふさげるかが重要になります。換気扇・排気口も大きな隙間ですので、もしついていないならば早急に検討してください。 シートシャッター フォークリフトや荷受け時に自動で素早く開閉を行うことができるシートシャッターは、虫の侵入に大きな効果を発揮します。通常の大きな開口の扉やシャッターは開閉に時間や手間がかかるので、業務時間中は開けっ放しにしてしまうことが多いことでしょう。「自動」で「高速」なシートシャッターは、日常業務を阻害しません。 シートシャッター製品はこちら エアカーテン 開口上に薄くて強力な空気の流れを作り出す送風機を設置し、風の力で虫の侵入を防ぎます。出入り口をオープンにしながらも隙間なく虫の侵入を防ぐことができるので、非常に便利です。 ただし大きな虫には効果が無い場合がある、外の風が強い時は効率が低下する、などの問題があるため、そのほかの設備と併用するとよいでしょう。例えば上述のシートシャッターが開いたときにエアカーテンが起動するように連動させ、お互いの弱点を補完しあう方法があります。動作時の騒音問題があるため、その点の配慮は必要です。 防虫カーテン シートシャッターやエアカーテンでは塞ぎきれない荷捌き場など大きな開口で対策したい場合は、防虫カーテンがオススメです。このカーテンで使用されている生地は虫がよく見える光の周波数帯をカットするため、虫を寄せ付けません。中には、虫が嫌がる成分が含まれている生地もあります。 既にドアが取り付けられている箇所にストリップ型カーテンを設置するのも有効です。エアカーテン同様、人が通りながらも隙間を減らすことで虫の侵入を防ぐことができます。 防虫カーテンは費用を抑えながらお手軽に施工できるので、まずはここから始めてみるのがよいのではないのでしょうか。 カーテンの製品はこちら 間仕切り 屋外環境に近い広い工場での梱包作業や部材受け入れなどに有効です。広い空間を四方囲い個別のスペースを作り出すことで虫の侵入を防ぎます。上述の防虫カーテンと合わせて導入を検討するとよいでしょう。 間仕切りの素材には、会議や塾のパーテーションでも使われるアルミやスチールなどの金属板か、塩ビ等の生地を用いることが一般的です。それぞれメリットはございますが、防虫という観点であれば生地を利用した間仕切りをオススメします。金属板は壁面の配管や設備を迂回するように加工しなければならないため隙間が生まれますが、生地は切り込みを入れて配管の場所のみ通すことができるので、隙間なく施工できます。防虫カーテンと同様の素材を利用すれば、虫をよけつけないまま視界や光源を確保することができます。 ビニール間仕切りの製品はこちら 捕虫器 青い光を放って虫をおびき寄せ、電気で虫を駆除する器械です。コンビニでよく見かけますね。虫をおびき寄せるため、設置個所を間違えるとかえって状況が悪化する場合もありますので、慎重に判断しなくてはなりません。屋外で見かけることが多いですが、侵入してしまった虫への対処として屋内に設置するのも効果的です。その際は、青い光が外から漏れていないかしっかり確認しましょう。 しかし、ただ駆除するだけでは根本的な解決にはなりません。しっかりと侵入に対してアプローチする必要があります。 まとめ 以上、工場で行える外から飛来する虫の対策設備を紹介しました。ポイントは、いかに屋外との「スキマ」を減らすかです。弊社では、導入が比較的容易な防虫カーテン、生地を利用した間仕切り、シートシャッターなどの生地を利用した防虫対策を積極的に提案しておりますので、ご興味を持った方は一度ご相談くださいませ。 -
2020.05.22
コラム
屋外用カーテン、芯材カーテン、スライドカーテンの選び方
テントやビニール素材を使ったカーテンには取り付け場所、用途により複数の選択肢があります。 今回はその中でも取り付け頻度の多い3種類の選び方をご説明したいと思います。 結論から書くと風のある環境で使わないのであればカーテン、強風、台風に耐えたいのであれば 芯材入りカーテン、高さがあり強度が必要であればスライドカーテンをおすすめいたします。 下記にその理由を説明いたします。 強度 スライドカーテン>芯材入りカーテン>カーテン コスト スライドカーテン>芯材入りカーテン>カーテン 使いやすさ カーテン≧芯材入りカーテン≧スライドカーテン 高さのあるカーテンの操作性 スライドカーテン>芯材入りカーテン≧カーテン 選ぶ条件としては強度、コスト、使いやすさ、ひょっとすると取り付ける下地の条件も在るかもしれません。強度については台風や強風にも耐えなければならない条件であれば、 スライドカーテンか芯材入りカーテンを選ばなくてはいけません。カーテンでは風に抵抗するすべがないため、確実に破損します。 コストについては部材が一番多いスライドカーテンがもちろん一番高く、シンプルなカーテンは安くなります。 使いやすさについては、不等号で表しています。芯材カーテン、スライドカーテンは風に抵抗するために地面と芯材パイプを何かしら固定する必要があり、 通常落としピン(フランス落し)を使用します。つまり落としピンを芯材の本数落としていく、もしくは上げていく作業が必要となります。 それでも芯材カーテンであれば、通りたい幅に応じて数本落としピンを操作を行えば出入りが可能ですが、スライドカーテンに至っては、その性質上一体となった スライドカーテン部分のすべてのピンを操作する必要があり、手間がかかります。その他の方法としてレールを地面に埋め込み、ガイドピンを芯材から延長することで 風への対策を施すこともできます。この方法ですと落としピンをすべて操作する必要がなく使い勝手が大変良くなりますが、レールの埋め込み費用と開口が一時使えなくなることから 選ばれることはまれです。(この方法があるため使いやすさはイコール付きの不等号となっています) 高さの在るカーテン(4mまで)についてはカーテン端部に芯材パイプ(先導パイプ)を取り付けたカーテンが必須となります。操作用のロープで代用することもできますが、 芯材パイプを取り付けることにより上部まで力が伝わり、カーテンが動作しやすく閉じたときに隙間なく占めることもできます。4m以上となると、スライドカーテンのように 面としての機能をもたせた操作性が必要となります。芯材カーテンでは力が伝わりにくく動作がしづらい開口となってしまいます。 ビニールカーテン:シンプルな構造で基本的に地面との取り合いをしません。多少の風に対応するため、地面に打ち込んだグランドフックとカーテンをチェーン等でつなぐこともできますが、 強い風には耐えることができず、不意の強風により破損の原因となります。操作性と機密性を向上させるため、先導にだけマグネット付きの先導入りのパイプを取り付ける場合があります。 ビニールカーテンの欠点である不安定さが解消されるため、おすすめの仕様です。(ただし風には耐えられません) 芯材カーテン:耐風のため芯材のパイプが組み込まれており、強風や台風であっても十分に持ちこたえることができます。(建屋が破損するような強風は別となります)カーテンレールは通常のものよりも大型のアルミレールを使用するか、ハンガードア用の高強度のものを使用します。地面に落とし受けを埋め込み、そちらに落としピンを固定することで風に対して抵抗をします。芯材同士がシートでしか連結されていないため、互いがフリーに動くことができるため、ピンを必要箇所だけ外すことで開きを調整できます。高さは4m程度が目安となります。それ以上となりますと操作が難しくなるとともに、強度を保つために芯材のサイズが大きくなっていきます。風に耐えうる構造としては、最低限芯材カーテンの取り付けをおすすめしております。 スライドカーテン:芯材同士をバツの字にスライドバーでつないだジャバラ構造となっており、カーテンを縮めたときにはスライドバーも幅が縮み芯材カーテン同程度のタタミシロでまとめることができます。ジャバラ構造を取ることで高さの在るカーテンでも力の伝達がしやすくなり、開け閉めが同様となります。弊社のジャバラ仕様はすべてスライドバーにベアリングが組み込まれているため、少ない力で動かすことができます。すべての芯材をつなぐため、カーテンがより面として力を受けることになるため、強度も有利です。ただし、芯材がすべて連結されており、すべての芯材間が等しい間隔で動くため、例えば1mの開口を作るためにもすべての落としピンを抜かなければならない欠点があります。常に締めた状態、開けた状態を保たれるなら問題有りませんが、頻繁な開閉には向いていない仕様となります。 以上一長一短ある仕様ではありますが、その一短を部材、工法を工夫することにより対処することもできます。風向きや開閉頻度等を踏まえご提案できますので、お気軽にお問い合わせください。 タカダ創美の屋外カーテンに関するページはこちらから タカダ創美のビニールカーテンに関するページはこちらから -
2020.05.21
コラム
工場の暑さ対策について
日毎に暑くなってまいりました。 これからのシーズン、作業員の命を守るために暑さ対策をしっかり行っていかなければなりません。 平均気温は年々上昇しており、工場・倉庫内はより一層深刻な環境となっています。 一方で景気悪化もあり、設備投資を行いづらい現状は、管理者の方々の悩みの種になっていることだろうと思います。 温度の基準 具体的に、どこまで温度を下げれば作業員の健康を保てるのでしょうか。 厚生労働省は熱中症予防のキャンペーンとしてクールワークキャンペーンを展開しており、これに詳しく記載されています。 https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000613019.pdf https://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/06/dl/h0616-1b.pdf これに記載されているWBGT値は、温度によるストレスの大きさを表した指数になります。 正確に計測するのは少し大変なのですが、大まかには温度と湿度で調べることができます。 厚生労働省 職場における熱中症予防対策より転載 例えば温度30、湿度70と仮定すると、WBGTは28になります。 ちなみに厚生労働省の指針では軽量な押し車は荷車を押す際のWBGT基準値は28以下にするように、とのことです。 なかなか達成が難しいのではないのでしょうか。 水分・塩分補給や日頃の体調管理だけでなく、WBGT自体をさげる取り組みが必要になります。 設備による環境改善 作業服を工夫することでもWBGT値は下がるようですが、根本的には作業環境自体を改善しなくてはいけません。 WBGT値を下げる環境改善としては、以下のような物があがるかと思われます。 扇風機 屋根散水 遮熱材・断熱材 空調機 扇風機 直接作業員に風を当てることで、重労働環境下ではWBGT値を1下げることができます。 ただ、これが設置できる環境の方は、すでに対応されているのではないのでしょうか。 屋根散水 屋根にスプリンクラーを設置し散水し、気過冷却によって温度を下げる方法です。 省エネルギーながらも、気温を数℃ほど下げる効果が期待できます。 工場・倉庫の建築環境が許すならば検討する価値はあると思います。 遮熱材・断熱材 屋根や壁に遮熱材・断熱材を用います。 メーカーに寄って効き目は様々ですが、相当の効果が発揮する素材もあるようです。 新築ならば積極的に検討するべきですが、既設には難しいのではないのでしょうか。 空調機 最終的に空調機を候補にする方が多いと思います。 WBGT値の低減に相当の効果がありますが、効力を発揮させるのに難しい設備でもあります。 スポットクーラーは人の移動が激しい環境には意味がありませんし、 広い空間を冷やすとなると膨大な電気代がかかります。 ビニール間仕切り そこで弊社では、空調機の導入と合わせてビニール間仕切りの設営を提案しております。 工場員の作業領域が限定的な場合や、休憩スペースだけ冷やしたい場合などにとても効果的です。 密閉空間を作り出すことで冷気を無駄にせず、空調の効きを最大限に発揮し省エネにも貢献します。 機械と作業員のスペースを確保した2重張りのブース。恒温効果だけでなく防塵・防虫も期待できる 設置箇所や形状を工夫することで防塵・防虫にも効果を発揮し、製品品質の工場にも貢献します。 空調機を既に導入されているお客様にも、既存の建設・工場設備に合わせた設計を提案いたしております。 既存の作業スペースに間仕切り設けた例。空調効果を向上させ省エネに貢献。 ぜひ一度ご検討ください。 →ビニール間仕切りのページはこちらから← -
2019.10.08
コラム
テント倉庫と税務について
度々お客様からテント倉庫には税金がかかりますか?との質問があります。 基本的にテント倉庫は建築確認が必要な建築物ですので、固定資産税がかかります。 固定資産税は必要になってしまいますが、2025年(令和7年)3月31日までの税制優遇を受けることができます。 テント倉庫はもちろんのこと、庇テント、オーニングといった他の膜体製品も対象となり、 施工・設置込60万円以上の物件に対して、「即時償却」もしくは 「10%税額控除」(資本金3000万円超の法人は7%)を受けることができます。 弊社から工業会証明書を出させていただき、後はお客様の会計士の方に ご相談いただければ、スムーズに税制優遇を受けることができるかと思います。 期間限定ですので、お考えの方はお早めにご検討ください。 -
2019.10.08
コラム
テント倉庫の色選びについて
色について、以前は町中を車で移動していても、グリーン色のテント倉庫を よく見かけたかと思いますが、今は殆どが白っぽいアイボリー色のテントが 多いのではないでしょうか。 これには理由がありまして、アイボリー色とグリーン色を比較した場合、採光性、蓄熱性、 耐久性について、アイボリー色に優位性があります。 アイボリー色の場合、日中であれば照明がなくとも荷捌き程度の作業であれば 十分に明るさが得られます。蓄熱性については、アイボリー色の方が グリーン色に比べ太陽光を反射する成分が多いために、吸熱することなく 夏でも内部が若干涼しく、また、紫外線による基布(テント生地はポリエステルの 糸を織り込んだものに、コーティングがされています)へのダメージが少ないという利点があります。 以前は光を反射するからという理由でシルバー色を選択されるお客様もいらっしゃいましたが、 近年実際に測定してみると、実はアイボリー色の反射成分の方が多いという意外な結果が得られました。 アイボリー色はどうしても汚れが目立ちますが、汚れにより内部の照度が気になるかといえば そこまでの影響も出ないため、まずはアイボリー色をおすすめするのが一般的となっています。 最近では天井の優位性を生かしてアイボリー色、側面はブルーやグリーンと行った 濃い色を選ばれるケースも増えてきました。側面への太陽光線は入射角が浅いため 生地へのダメージにさほどの影響は出ず、採光性にも問題がないため、近年増えてきています。 同じ形状、雰囲気になりがちなテント倉庫に自社独特のアクセントをつけるとともに、 雨だれについても濃い色ですとアイボリー色よりも目立たないというメリットもあります。 多少の費用はかかりますが、様々な組み合わせが可能ですので、興味のある方は 一度ご検討されてはいかがでしょうか。 -
2019.10.08
コラム
テント倉庫のシートの選び方
殆どの場合、弊社でテント倉庫をお考えのお客様にはアイボリー色の ウルトラマックス(平岡色染社)、ハリケーン(帝人フロンティア社) 5MR-FS(泉社)をおすすめしております。 それぞれ生地の名前とカッコ内が製造会社名となっております。 弊社がこれらの生地を推奨する理由としましては、おおよそこの3種類が 国産のテント倉庫用の防炎フラット帆布と呼ばれるものの大部分を締めており、 各メーカーのブランド名を担っていることも有り品質も安定しています。 耐用年数については、ウルトラマックスが7年とカタログに記載がありますが、 ほとんど10年以上ご使用いただいた上で張替えをご依頼いただいておりますので 一般的にテント倉庫をご想像いただいた方にはこれらの生地で間違いないかと思います。 なぜアイボリー色なのかについては、コラム「テント倉庫の色選び」を御覧ください。 基本的にはコストパフォーマンスの面から、端的に言えば倉庫用途ではアイボリーが圧倒的に優位です。 先に防炎フラット帆布と記載しました。 フラット帆布というのは表面が平坦に加工された膜体で、平滑性がよく雨水や 雪が落ちやすいため、テント倉庫用に基本的に使われます。 防炎については、テント倉庫作る際に一番使われる仕様ではありますが、 用途や設営場所に応じて不燃を求められる場合もあります。 ただし、不燃のものは防炎のものに比べ、値段が倍以上違ってきますので こだわりや制約がない限り防炎のものが選ばれます。 こういった理由から弊社で製造する9割の防炎性のテント倉庫については 上記のテント生地を使用しています。ただ、それ以外に選択肢がないかといえば そういうわけではなく、より高機能なものも存在します。 以下に数点ご紹介いたします。 ・クールテント(ウルトラマックス、ハリケーン、エバーマックス等) 通常タイプのものとは別に内部温度が通常のものと比べ3度ほど下がるテント生地があります。 こちらの生地は通常のものよりも太陽光をより反射できるようになっており 内部への吸熱が抑えられ、その結果内部温度を低くすることができます。 また、副次的な効果として、光の透過を抑えられるため、紫外線劣化が減り 生地が長持ちするという話もあります。近年異常な猛暑が続いていますので 少しでも涼しくとお考えのお客様にお使いを頂いております。 ただし、真夏ではこの処置だけでは焼け石に水なため、その他の方法も必要になるかと思います。 ・光触媒・防汚テント アイボリー色のテントは色々なメリットがありますが、汚れが目立つのが難点でした。 そんな欠点を解消するために、近年では光触媒によるコーティングを施したテント生地が開発されています。 その他光触媒製品と同様、水分と光を得ることにより汚れを分解することができるため、 新品同様の白さを長年保つことが可能です。欠点としては光を得ることができない場所では 分解することができず、黒ずみが残ってしまいます。 防汚テントについては、基本的に殆どのテント倉庫用のシートには防汚処理が施されています。 ただし、こちらにもクラスが有り、より白さを求める際には高レベルの防汚処理を 施されたテント生地をご用意いたします。ただし、エクストラの費用と白さについては 光触媒のテントに比べると若干劣る印象です。 現在テフロンフィルムをもったテント生地を開発中との噂があり、このシートが発売された 暁にはより白く美しいテントが街に現れるのではないかと期待しております。 ・高強度テント 通常のテントであれば10年程度の持ちですが、それ以上の持ちを想定している シートも存在します。お値段もそれなりに掛かりますが、 運用を始めたテントの中には動かしがたい物たちが収納されているのが常です。 30年間で2回張り替えが必要なところ、1回の張替えで持つものもありますので、 モノの移動の手間、雨漏り等の被害を考慮すると、初期費用さえ許せば 高強度のテント生地を使ったほうが賢い選択かもしれません。 以上3種類を紹介いたしましたが、その他にも色々な特徴を持ったシートが 存在します。国内だけではなく、海外にも良い生地はありますので、 ご興味がお有りの方はお気軽にお問い合わせください。 -
2019.10.08
コラム
テント倉庫の耐用年数について
一般建築物に比べて短期間で準備が可能なテント倉庫ですが、 気になるのが、本当にお得がどうか、長持ちするかどうかですよね。 そのため、お客様からテント倉庫が何年持つのかよくご質問いただきます。 テント倉庫の耐用年数の基準とは? 客観的な基準の一つとして、国税庁の減価償却資産の耐用年数の基準表があります。 国税庁 耐用年数(建物/建物附属設備)へのリンク これの金属造のもの⇒工場用・倉庫用のもの(一般用)に該当しますが、 これは減価償却の視点によるもので、実際に運用する際の耐用年数の参考にはなりません。 テント倉庫の劣化が始まるのは骨組みではなく膜体から 弊社がテント倉庫を取り扱い始めて、30年ほどが経とうとしております。 これまでの傾向を見ますと、基本的に骨組みではなく膜体に異常がいち早く現れます。 おおよそ弊社が膜体の張替えのご準備をいただきたいのは10年経過の時点です。 この数値の根拠としては、これまでに大型の台風や大雪の年もありましたが、 弊社が製造したテント倉庫については、9割以上がそれ以上での年数で張替えを行っております。 テント倉庫の膜体は13年程度で張り替えが必要になるケースが多い 実際に大きな破れが生じ、膜体を張り替えなければならないケースが来るのは 殆どの場合13年程度かと思います。逆に、20年以上、大きな破れが生じていないテントも 相当数存在しますが、こればかりは運が左右することですので、大げさなことは申し上げられません。 ▼テント倉庫の張替えのタイミングについてはこちらのコラムでもご紹介しています。 テント倉庫の張替えのタイミング テント倉庫を長持ちさせるためにはメンテナンスが重要 ただし長持ちをしているテントには運だけではない部分も存在します。 そのために一番お願いしたいことは、テントの破れが小さなうちにメンテナンスを行うことです。 年数が経過した膜体は紫外線により引き裂き強度が低下しています。 小さな傷を放置しておくと、強風や積雪を契機に一気に修復不能な大きな破れに 悪化してしまう可能性が高いです。 小さな破れであれば、補修用のテープを利用すると短期間で修復可能です。 その作業の有無で数年は膜体の持ちが変わってきますので、そのうちに張替えの計画、 製品の移動先を確保する時間を稼ぐことができます。 急な破れによる被害を防ぐためにも膜体の寿命をご理解いただき、 末永くテント倉庫とお付き合いいただければ幸いです。 蛇足となりますが、以上のことを踏まえますと、初期投資だけではなく、 近くの業者に依頼をされたほうが結果的にお客様のため、という気がします。 もし弊社から遠い場所のお客様の場合、お近くのテント会社をご紹介もできますので その際もお問い合わせください。 タカダ創美のテント倉庫(テントハウス)はこちら タカダ創美のテント倉庫の張替え・修理はこちら ▼こちらのコラムもぜひご覧ください。 テント倉庫の台風対策 大雪にも耐えられるテント倉庫とは
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